Zn's Daily Life

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Zn

Author:Zn
カナダ西部、バンクーバー近郊で家族共々慣れない海外生活をしています。外では分からない英語に振り回され、家では元気な子供たちに振り回され、心身共にハードな毎日を送っています。
そんなZnの最近の楽しみは、愛妻の作るスイーツ。これが大変美味しいのです。大きなオーブンの成せる業でしょうか。Znも負けずにいろいろ作ってます。



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300NM!その7

300NM!その7です。
今日は長いですよ〜♪

さて、ウィリアムズ・レイクを飛び立って、いよいよ最後のレグです。
しかし、これはZnにとってとてもハードなレグでした。

Znの最終目的地はバウンダリー・ベイ空港ですが、
実はウィリアムズ・レイクにいた時に決めたことがあります。

1つはルート。
復路は往路とは別のルートを飛行することにしました。
途中までは一緒ですが、2つのルートを用意していたのです。
こちらは、天気のこともあってあらかじめ用意していました。
今回はどちらを通っても大丈夫なようでした。
そこで、別ルートを行くことにしたのです。

もう1つは、途中の空港にタッチ&ゴーをすること。
これは用意していませんでした。
ルート上にある空港のいくつかにタッチ&ゴーです。

そして、その最初の空港がウィリアムズ・レイクの南東方向にあります。
108マイル・エアポートという空港です。
往路でも上空を通過しました。
比較的長めの空港です。
でも、準備をしていないというのはこんなにも大変なものだとは!
隣ではAMさんが空港情報が書かれた本を開きます。
空港の周波数、滑走路の標高や長さ、サーキットの向きなどを教えてくれます。
自分の位置を確認しながら、下手っぴな無線を送信して進入していきます。
しかし、空港情報がなかなか理解できません。
滑走路が見えてからは本を膝の上に置き、飛行ルートを考えます。

えっと、こっちから入って、こっちへ曲がって・・・。
あれ?どこにウィンド・ソック(吹流し)があるんだっけ?

Zn:AMさん!風向きは?
AMさん:えっと、ラン・ウェイ34ですね。
Zn:それって、どっちまわりなの?
AMさん:右回りです。
Zn:了解!

そして、何とかタッチ&ゴーをしました。
でも、いまいち上手くいきませんでした。
ちょっと悔しいです。

AMさん:もう1回、やりますか?
Zn:あ、いいですね。やります。

サーキット、1周追加です。
そして、2回目のタッチ&ゴーのあと、次の空港へ向かいます。

次は非常に狭い谷に入って行きました。
地図をしっかり見て、迷子にならないように進みます。
谷を大回りして、前から来る飛行機も要チェックです。
幸い、前からは来ませんでした。
くねくねと谷を抜けると、谷が3箇所から集まるとこるがありました。
谷の交差点です。
ちょっとだけひらけていて、そこに次の空港がありました。
リローエット空港です。
滑走路はバウンダリー・ベイ空港よりも少し長いです。
しかし、狭い谷の中でのサーキットをしなければなりません。
とても緊張しました。
滑走路の状態を上空から調べるために滑走路を直角に横切りますが、
これが山の壁に向かっていくので恐怖です。
でも、風向きや実際に降りれそうかどうか調べなければいけません。
そこで180度ターンしてサーキットに入ります。
そして、タッチ&ゴー!

できたっ!ああ、よかった!

と思っていると、隣からAMさんが一言。

AMさん:無線通信、忘れていましたね。
Zn:あ、ホントだ・・・。

途中から、完全に忘れていました。
飛行機を飛ばすことに集中していました。
言い訳ですが、これはこれでいいのです。
教官にも何度も言われました。
優先順位は、
 1.アビエーション(飛行機を飛ばすこと)
 2.ナビゲーション(自分の位置を知ること)
 3.コミュニケーション(他との通信すること)
です。
この時、Znには「アビエーション」が最重要課題でした。
これでいいんです。(きっと・・・)

そして、リローエット空港をあとにしました。

この頃、到着時間が気になり始めました。
フライトプランでは午後8時に到着することなっています。
30分ぐらい遅くなるのではないかと、予想されたからです。
到着予定時刻を変更するには無線で知らせるしかありません。
しかし、ここはとても高い山に囲まれたルートです。
無線が届くかどうか、やってみなければ分かりません。
その結果8500フィートでは届きませんでした。
地図によると隣に見える山は9450フィート。
その向こうには9470フィートの山があります。
反対側には9595フィートの山があります。
やはりこれらの山よりも高く上がらなければいけないようです。
ついにZnも10500フィートまで上がりました。
さすがに無線もしっかり届きました。
ポジション・レポートをして、到着予定時間を変更します。
目的達成。
ちょっぴり10500フィートの景色を楽しんでから、降下を始めました。
どんどん南に向かいます。
マウンテン・チェックの時に来た空港がはるか下に見えます。
ペンバートン空港です。
そして、ウィスラー上空も通過しました。
次に目指すは最後のタッチ&ゴー地点、スカミッシュ空港です。

ウィスラーを過ぎてしばらく南下すると見えるはずですが、見えません。
空港が全く見えないのです。
この空港も狭い谷の中にあります。
時間は19時近いです。
太陽は西に傾いています。
大きな影ができていて、空港が見つけられませんでした。
AMさんの助言でやっと空港を見つけ、滑走路をチェックします。
しかし、上手く高度が下げれずに滑走路上空を2往復してしまいました。
そして、サーキットに入ります。
これがまた、大変なのです。
滑走路は影になっています。
サーキットのベースに入るときに西を向き、太陽が正面にきます。
そのベースは前方に山があります。
一瞬、滑走路を見失います。
そしてファイナルに入ると、滑走路の手前に電線があります。
短い滑走路に何とかタッチ&ゴー。
ほっとしていると隣でAMさんが叫びます。

AMさん:Znさん、右ターン172度!
Zn:えっ?
AMさん:ほら、街があるでしょ!
Zn:あっ、はいっ!

慌てて少し右にターンします。
そして、もう1回タッチ&ゴーすることにしました。
またも、ベースで太陽光線を受けます。
そして、タッチ&ゴー。
ちょっとだけ上手くできました。
最後にもう1回。
タッチ&ゴーのつもりでしたが、隣でAMさんがまた叫びます。

AMさん:Znさん、ストップ!
Zn:えっ?

言われるままに慌ててストップ。
そして、タクシー・ウェイへ進みます。
エプロンまで出て聞いてみると、ラン・ウェイが足りないんじゃないかとのこと。
なるほど・・・。
でも、大丈夫だと思ったんだけどな〜。
そのまま、もう一度滑走路へ行き、バックトラック。
短い滑走路での離陸テクニックを使って離陸してみました。

何とかスカミッシュ空港でのサーキットを終えました。
これで、あとはバウンダリー・ベイ空港へ向かうだけです。
しかし、そこにはもう1つの試練がありました。
行く手を遮る「バンクーバー国際空港」です。
AMさんがこの空域に入る方法を教えてくれました。
その通りにやってみました。
すると、バンクーバー国際空港上空を通過する許可が出ました。
何だかご褒美みたいに感じました。

バンクーバーのダウンタウンが見えます。
バンクーバー国際空港が見えます。
Znが住む街も遥か彼方に見えます。
やっと帰ってきたという思いでいっぱいでした。

しかし、着陸して飛行機を降りるまではしっかりしなければいけません。
初めてバウンダリー・ベイ空港に西側から進入します。
いつもの感覚ではありません。
でも、何とかベース、ファイナルに入って着陸です。
19時45分でした。

飛行機をエプロンまでタクシーして、エンジンを止めます。
どっと疲れが出てきました。
合計、6時間のフライトタイム。
最後のレグは3.6時間でした。
長かった!
でも、無事に300NMクロスカントリーを終えることができました。

300NMが終わったのですが、まだヴィクトリアに行けないんです。
クロスカントリーの次の目標は、「海を渡る」です。
まあ・・・、いずれ・・・、そのうち・・・。

・・・ですね。

この記事に対するコメント

どうも AMです。 いや 300の詳細報告ありがとうございました。 楽しく読ませていただきました。     今回のクロカンで ZN さんの 方向感覚と ナビゲーション能力に 感嘆しました。 なかんずく マップリーディングはすごいものがありますね。 素晴らしいです。    
今度 どっか いく時 後席でいいので どこか連れて行ってくださいな。 では
【2006/08/26 01:57】 URL | AMです。 #-[ 編集]

そうか、Znさんのマップリーディングはすごいんですか。
私もコマーシャルの300NMはマッケンジーに行ったんです。ちょうどお二人のルートと同じ。
ZBBを出発してウィリアムズ・レイク、プリンス・ジョージ、そしてマッケンジー。
プリンス・ジョージでは直前まで空港が見つけられず、プリンス・ジョージのコントロールゾーンギリギリでイニシャルコンタクト、もしかしたら既にコントロールゾーンに入っていたかも。。。

マッケンジーの空港に置いてあるノートに名前書いてきました?空港を訪れたパイロットが、日付と名前とレジを書くノート。
私の名前が2003年9月のページに書かれていると思います。

見てないか。。。

何はともあれ、レポート面白かったです。
お二人の奮闘ぶりもそうですが、ウィリアムズ・レイクでは親切な人に会いましたね。
しかもお二人の所属するフライトスクールの対応も素晴らしい。

機会があったら、是非何処か連れてってください。
【2006/08/26 09:48】 URL | エム #-[ 編集]

AMさん:

やっと300NMを達成できてよかったですね。
かくいう私も便乗させていただきましたが、AMさんのトラブルへの対応を間近で見せていただき、とても勉強になりました。
「また、どこかへ・・・」ということですが、こちらのほうこそ、よろしくお願いします。
【2006/08/26 14:03】 URL | Zn #-[ 編集]

エムさん:

えっ?マッケンジー空港には名前を書くノートがあったんですか?
これは大変な仕事をやり残してきてしまいました。また、行かなきゃ・・・。
・・・、ご一緒していただけますか・・・?

今回は多くの方のおかげで300NMを達成することができました。
本当に「感謝」です。
そして、「みんな飛行機が好きなんだな」って感じました。
【2006/08/26 14:17】 URL | Zn #-[ 編集]


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