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300NM!その6
次の目的地は、あの事件があったウィリアムズ・レイク空港。 プリンス・ジョージ空港から離陸してまっすぐ南下します。 順調に飛行を続け、プリンス・ジョージの管制空域を出ました。 途中のクェスネル空港を通過して、ウィリアムズ・レイクを目差します。
ウィリアムズ・レイク空港はタワーがありません。 ノン・タワー空港へは決められた進入方法があります。 無線ではこちらの位置や行動を、周辺の飛行機に分かるように送信します。 でも、この空港はある程度、利用頻度が高い空港のようです。 バンクーバーからの定期便も飛んできます。 この空港には空港周辺の空を監視する監視員がいます。 その監視員との交信が必要なのです。 ちょっと特別な空港とでも言えばいいのでしょうか? Znはこのタイプの空港を今まで利用したことはありません。 一応セリフを準備して、通信するタイミングを見計らっていました。 地図を見ながら、空港との距離を調べます。
その間、隣ではAMさんが空港情報が書かれた本を見ています。 なにしてんのかな?と思っていたら突然、リクエストされました。
AMさん:Znさん、これ、試してみましょう。 Zn:はい? AMさん:これ、僕もやったことがないんです。 Zn:何ですか? AMさん:VDFです。リクエストしてください。 Zn:えっ?どうやればいいんですか? AMさん:「リクエスト、VDF」とかでいいんじゃないですか? Zn:ええーっ? AMさん:やってみてください! Zn:・・・、はい。でも、ちょっと待ってください。準備が・・・。 AMさん:今、だいたい25マイルですよ。 Zn:え?ちょっと待って。何て言うんだろ・・・?
そうこうしているうちに、飛行機は前進します。 どんどんウィリアムズ・レイクに近づきます。 やっと準備ができました。 自分の位置、高度、着陸の意志、到着時間を伝えます。 そして、VDFをリクエストしました。
Zn:リクエスト、VDF・・・。 監視員:あ、今、空港から3-0-5度のところです。 Zn:??? AMさん:練習のためにVDFをリクエストしたいんですが。 監視員:305度の方角ですよん。 Zn:了解・・・。
この時は、私には理解できませんでした。 どのように進入してくるかを聞かれたので、こちらの意志を伝えて進みます。 そして、着陸。 15時20分でした。
ここも、あまり長くはいられません。 ここから、まだ3時間程度かかる予定です。 給油施設の前まで飛行機をタクシーして、エンジンを切りました。 するとそこへ、もう1機の飛行機がタクシーしてきました。 ゲディオンです。 彼も給油に来たようです。 AMさんが早速降りていって、何やら話を始めました。 ゲディオンと一緒に給油の準備をしています。 その間に今のフライトのログを記録しました。
Znも給油をしてみたかったので、自分でやりました。 車への給油と同じです。 何だか不思議な気分です。 右翼に入れたら、今度は左翼です。 両方のタンクに給油が完了してから、ゲディオンの飛行機にも給油します。 片方はAMさんが、もう片方を私が入れました。 給油後、AMさんが先程のVDFについてゲディオンに質問しました。 そして、分かりました。 レーダーに映った機影を見て、方角を教えてくれるのだそうです。
・・・、それだけです。
でも、勉強になりました。 空港の場所が分からなくなった時に利用するなら、 教えてもらった方角に対して180度反対向きに向かって飛べばいいのです。 すると、そのうち空港が見えてくるという仕組みです。
その後、少しお話しをして、またお礼を言って、別れました。 飛行機は給油施設の前に停めたままです。 そのまま、運行前点検。 そして、エンジン・スタート! 順調です。 ちょっと場所を変えて、ランナップ・チェック。 いよいよ、最後のレグです。 エプロンからタクシー・ウェイに向かう間にネイソンが手を振ってくれました。
ちょうど、着陸してくる飛行機がいました。 タクシー・ウェイは狭いのでエプロンで待ちます。 すれ違う時に、相手のパイロットが手を上げて挨拶してくれました。 何だか嬉しいです。 そして、滑走路に入って逆走します。 ここも標高が高い空港なのです。 途中まで行って180度回頭。 離陸滑走始めました、と送信して離陸です。 16時29分でした。
これから、長い長いレグが始まります。 Znにとって、それはそれは過酷なレグでした。
次回、最終回か!?
(AMさんのご指摘により、内容を一部訂正させていただきました。)
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